教育への取り組み
事業用自動車の運転者は、大型の自動車を運転したり、多様な地理的、気象的状況の下で運転したりすることから、道路状況、運行状況に関する判断等について高度な能力が要求されます。貨物自動車運送事業は公共的な輸送事業であり、貨物を安全、確実に輸送することが「社会的使命」であることを認識させるとともに、交通事故が社会に与える影響の大きさや他の運転者に与える影響の大きさを十分に認識させることが重要です。
そのために計画的な教育・研修を実施しております。
乗務員定期研修
貨物自動車運送事業輸送安全規則第10条第1項の規定に基づき、下記の項目について指導監督を毎年実施します。
- 事業用自動車を運転する場合の心構え
- 安全運行を確保するための遵守事項
- トラックの構造上の特性
- 貨物の正しい積載方法
- 過積載の危険性
- 危険物を運搬する場合の留意点
- 危険な運行経路とその交通状況
- 危険予測及び回避
- 運転適性に応じた安全運転
- 運転者の整理的・心理的要因
- 健康管理の重要性
- 安全性向上のための装置の適切な運転方法
事故惹起者研修
交通事故を引き起こした運転者について、その再発防止を図るために下記の研修を実施します。
- 運行の安全の確保に関する法令等
- 事故事例の分析に基づく再発防止対策
- 交通事故に関わる運転者の生理的・心理的要因と対処方法
- 交通事故防止のための留意事項
- 危険の予測及び回避
- 安全運転の実技
初任者研修
新たに雇い入れた運転者については、事業用自動車の経験がないために、特に実際に車両を用いた指導をする必要がありますので、15時間以上の研修を実施します。内容については、乗務員定期研修の内容のほかに、安全運転の実技で実際に添乗して指導します。道路及び交通状況に応じた安全な運転方法を指導していきます。
高齢運転者研修
適性診断の結果を踏まえ、個々の運転者の加齢に伴う身体機能の変化の程度に応じた指導・研修を実施します。
ドライバーコンテストに毎年出場
毎年開催されます宮崎県ドライバーコンテストに連続で参加しております。学科と実技試験がありますが、初心を忘れず、驕らず、謙虚さを運転にも反映させる良い機会になっています。
外部研修参加
総合交通教育センター「ドライビングアカデミィーONGA」は、ドライバーの安全意識の高揚や安全知識の向上を目的に開設され、プロドライバーの総合交通教育施設として様々な講習や研修を行っています。毎年計画的に受講させており受講者全員から「運転意識が変わった」との声が届いております。